以前に、小梅で【梅干しを漬けた】記事を書きました。⇒【簡単】梅干しの作り方~(カリカリ小梅の漬け方との違いも記載)
さらに、それ以外にもまた10キロ梅干しを仕込みました。
そして、梅ジュース・梅味噌・梅酒と梅仕事を済ませ、ようやく今年の梅仕事の仕込みは完了です。(まだ土用干しする作業は残っていますが)
梅ジュース梅シロップは、梅干しを漬けるよりも、とっても簡単です。
その上、健康効果も高い!
梅ジュースを飲まないと損!とまで思うくらいです。梅ジュース・梅シロップの健康効果と作り方をまとめてみました。
【梅ジュースの効果】よりも【梅ジュースの作り方】が早く知りたい方は→こちらから!
梅ジュースの8つの効果と簡単作り方~
梅ジュースの8つの効果
【梅ジュースの効果8つ】を箇条書きしたのがこちらです。
- 血液サラサラ効果
- ダイエット効果
- アレルギー体質の改善
- 疲労回復・食欲増進効果・夏バテの予防
- カルシウムの吸収力をあげる
- 胃腸の調子を整える
- 冷え性解消ポカポカ
- 美肌効果
梅ジュースの効果1、血液サラサラ効果
【梅の血液サラサラ効果】で上げられる2つの成分は下記です。
- ムメフラール
- クエン酸
青梅にはムメフラールとクエン酸という成分が含まれています。
ちなみに、ムメフラールは梅肉エキスからみつかった成分です。
梅肉エキス効果
ムメフラールは、血液の凝固を抑えたり、血流をよくすることが知られています。
また、梅の酸っぱさのもとである【クエン酸】も血中の過酸化脂質を減らしたり血液の流れをよくしてくれます。
血液サラサラ効果で生活習慣病の予防にも効果的です。
梅ジュースの効果2、ダイエット効果
- バリニン
- クエン酸
梅のバリニン
梅のダイエット効果で一つ目の成分は、脂肪細胞に刺激を与える「バニリン」があります。
どちらかというと、バリニンは、梅に熱を加えた方が量が増加します。
梅のクエン酸
もう2つ目の成分、梅ジュースは、たっぷりとクエン酸が含まれています。
「クエン酸」は、「クエン酸サイクル」を動かす原動力になります。クエン酸サイクルによって糖質が代謝されると、エネルギーとなるので脂肪が合成されないので、肥満を予防します。
梅ジュースの効果3、アレルギー体質の改善
【人間の体液は弱アルカリ性が最も良い】と言われています。しかし、生活習慣や食生活で弱酸性に傾きます。それが、病気につながるとも言われています。
生活習慣病やアレルギー体質の状態は、体液が酸化して血液どろどろになっています。
梅はアルカリ性食品です。酸性に傾いた体液をアルカリ性に戻す作用をします。
梅ジュースの効果4、カルシウムの吸収力を上げる
骨粗しょう症の予防や貧血の予防などにも効果があります。
ミネラルの吸収を高めるクエン酸はカルシウムや鉄などのミネラルを包み込みます。そして、吸収されやすい形に変えます。
特に、胃酸が少なくなる中高年の方は、積極的に取ってミネラルの吸収を良くしていきたいです。
梅ジュースの効果5、疲労回復・夏バテの予防・食欲増進効果
疲労は体内に乳酸が蓄積することが原因です。乳酸が筋肉中にたまると、疲れが残り肩こり筋肉痛が起きます。
乳酸がたまりにくい体にするのには、クエン酸の摂取が必要です。
筋肉疲労予防効果にも大切です。
梅ジュースの効果6、胃腸の調子を整える
梅干しは、「毒消し」の要素もあります。
胃腸の調子を整えて、身体に備わっている解毒機能を高める作用があります。
梅ジュースの効果7、冷え性解消
血液サラサラ効果、血流促進作用で、血の巡りをよくして体を温めます。 冷え性解消にも役立ちます。
梅ジュースの効果8、美肌効果
クエン酸によって、アンチエイジングや美肌効果があります。
アンチエイジングさせるために大事なのは、酸化することを防ぐことです。クエン酸は抗酸化作用があります。
また、細胞の新陳代謝が活発になることで、肌のハリやツヤにも期待できます。
梅ジュースの作り方
梅ジュースの材料
- 梅
- 氷砂糖(砂糖・はちみつ・テンサイ糖・メイプルシュガー・米飴などでもOK)
梅と砂糖は同量程度です。お好みで調節してください。
梅ジュース・シロップの作り方手順
梅と氷砂糖を混ぜた当日
数日経って馴染んできたところ
梅ジュースの完成
基本的な梅ジュースの手順はこちらです。
- 青梅を洗い(青梅は、アクを取るために水に浸す)
- 水気をふき取り爪楊枝でヘタを取る
- 瓶を焼酎や熱湯でで消毒する
- 梅と砂糖を交互になるように段々に敷き詰める
- 最後に砂糖で蓋をする
- 1日1回瓶をゆする
- 砂糖の粒がなくなればOK(10日~2,3週間)
大体の梅ジュースのレシピは上のようなものです。
我が家も上の基本スタイルの梅ジュースを作りました。
基本の梅ジュースの作り方に加え様々な手法
上の基本の作り方に、加え様々に工夫されている手法の紹介です。
- 漬ける前にひと手間加える工程編
- 砂糖と梅を合わせてから編
に分けてまとめてみました。
梅ジュースの技1、漬ける前に一手間加える行程編
漬ける前にひと手間加えて行うレシピもあります。
梅に手を加えてから砂糖に漬けるバージョンの場合です。
- 漬ける前に焼酎で梅を洗う
- 漬ける前に塩で梅を揉み3~4時間置き梅をしんなりさせる(塩気は洗い流す)
- 漬ける前に青梅を3~4時間天日干しするというレシピも
- 冷凍梅を使う
- 青梅をフォークで刺し所々青梅に穴をあけてから漬ける
- 青梅から種を取り出して砂糖漬けにする
梅ジュースの技2、砂糖と梅を合わせてから編
砂糖と青梅を混ぜて漬け込んだ後の処理。
- 砂糖と梅が馴染んでいる間に泡が出て来たら焼酎を足す⇒ひと煮立ちさせる
- (焼酎を足さない場合でも)砂糖があがってシロップ状の液体になったら梅を取り出しシロップを、ひと煮たちさせる
焼酎を足した場合後からひと煮立ちさせてアルコールを飛ばす
炊飯器で作る梅ジュース
10日とか待てない。めんどくさい
と言う方に朗報です。
たったの1晩で梅ジュースが出来てしまうのが、【炊飯器の保温機能】を使う方法です。
もっと時短で簡単なのが、炊飯器の保温機能を使って、作る梅ジュースです。
作り方はとっても簡単、材料を入れて保温12時間すれば出来てしまいます。
(※時々途中でかき混ぜる)
梅ジュースの梅の用途
梅ジュースを作って出来た梅は、そのまま食べても、ジャムを作ったり、調味料として使ったり、ゼリーに入れたり様々に活用できます。
梅ジュース作りで注意すること
アルコール発酵に気を付ける
梅は天然の酵母を多く持った果物です。はちみつも天然酵母を持っています。その二つが合わさるとアルコール発酵しやすくなります。
アルコール発酵していないかに気を付けて管理しましょう。お酒に弱い人、お子様、運転前などは特に気を付けましょう。
腐らないように管理する
梅ジュースは、冷蔵庫など冷たい場所で管理することをお勧めします。
カビの発生にはくれぐれも注意しましょう。
青梅の種の毒性
過去記事⇒梅干しの歴史と素晴らしい効能効果薬効~梅干しを食べて元気に健康になろう
でも書きましたが、
青梅には、アミグダリンが含まれています。アミグダリンは、体内に入れることよって体内で加水分解され、青酸を発生し、中毒を起こします。
このアミグダリンは、梅の青い実に多く含まれますが、熟すにつれ濃度は下がります。少量であれば死に至る(死に至るには、100個~300個)ことはありません。
青梅を漬け込んだ状態にしてあれば問題はありません。
まとめ
梅は、梅干しの薬効に注目が行きますが、梅ジュースにしても様々な健康効果が期待できます。
- 血液サラサラ効果
- ダイエット効果
- アレルギー体質の改善に有効
- 疲労回復・食欲増進効果・夏バテの予防
- カルシウムの吸収力をあげる
- 胃腸の調子を整える
- 冷え性解消ポカポカ
- 美肌効果
梅ジュースも基本的には、砂糖を混ぜてゆするだけです。炊飯器だと保温12時間で簡単に出来てしまいます。梅の出回る時期に梅ジュースにして置いて、毎日の活力に活かしていきたいものです。