「渋柿は美味しく食べることはできない」
「渋柿から渋を抜くのは面倒くさい」
そう思っている方はいませんか?
私も前まではそう、思っていました。
しかし、今は、渋柿は渋さえ抜いてしまえば、美味しくいただけるという考えになりました。
その考えに至った経緯と失敗したからこそ伝えられるポイント、【家庭でできる柿の渋抜き】の方法をご紹介します。
億劫がっていましたが、やる作業は実に単純で簡単です。
失敗しないポイントもご紹介します。
【渋柿の渋の抜き方の手順】
調べたら、奈良県のHPに【家庭でできるカキの渋抜き法】が紹介されていました。
それがこちらです。
35%の焼酎を果実のヘタの部分に漬け(器に焼酎を入れヘタを2~3回つけると便利)、皮に付いた焼酎はティッシュなど軟らかいものでそっと拭き、ビニ-ル袋に入れ密封します。その時に、古着などの吸湿性の良いものをいっしょに入れておくと、皮が黒くならなくてすみます。また、ブランデ-やウィスキ-を使っても可能で、違った風味が楽しめます。ただし、日本酒やビ-ルでは渋が少し残ります。(35%以上あればOK)
そのまま、日光が直接袋に当たらないように、20℃前後の室内に置きます。7~14日で、渋の抜けた美味しいカキができあがります。温度や種類により、渋抜けの日数が変わりますので7日前後で一度確認してみるといいでしょう
ポイント!皮をむかずに、ヘタの部分のみをアルコールに漬けます
我が家の渋柿の木の話
柿の渋抜きに至った経緯をまずお話させてください。
以前に、数年、実らなかった柿が実った話を書きました。
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実ったと言っても、たったの1個だったのです。
おまけの話があり、この柿の木は以前には実がたわわに実っていましたが、渋柿でした。
柿の木を購入当時は、富有柿(甘柿)だと言われて購入しましたが、育った木になる柿は【渋柿】でした。
しかし、【渋柿】が途中から【甘柿】になることもあるという話を聞いて、希望を持ちました。
そのエピソードがこちらの記事です。
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結果、渋柿だったのですが、貴重な1個です。
無駄にしたくはありません。
ということで、渋柿の渋を抜くことになりました。
今回の場合、皮はむいてしまってあります。
何せ1個しかならなかった、渋柿→甘柿になっていて欲しい という願望が強すぎて、信じて疑わない気持ちで皮をむいてしまって、後の祭り状態ですがチャレンジしました。
渋柿の渋の抜き方
ス-パ-・小売店で出回っている渋柿は、炭酸ガスやアルコ-ルで渋抜きをされて、甘くてまったりした果実になっています。
引用奈良県HP【家庭でできるカキの渋抜き法】
- 炭酸ガス
- アルコール
上記の方法で、渋を抜けば美味しくいただけるのですね。
家庭で炭酸ガスを使うのは難易度が高いですね。
アルコールの方法は【なんとなく】知っていたので、
アルコールで渋柿の渋を抜くやり方を実践しました。
皮をむいてしまった渋柿の渋を抜くと、どうなるか?
はい、スタートはこの状態です。
しっかり、35度以上のアルコールに漬けました。
↓
2週間経った現物がこちらです。
皮に付いた焼酎はティッシュなど軟らかいものでそっと拭き、ビニ-ル袋に入れ密封します。その時に、古着などの吸湿性の良いものをいっしょに入れておくと、皮が黒くならなくてすみます。
引用奈良県HP【家庭でできるカキの渋抜き法】より
悪い例ですね。しっかり黒くなっていますね。皮自体むいてしまって、皮をむいた後に渋柿だと気付いたので、それは、仕方ないですけどね(笑)
2週間経ち、皿に盛った旧渋柿です。茶系の色に変化してしまいました。
黒くならないために、ビニールの中に、吸着させるために一緒に布か紙を入れて渋抜きをしましょう。
「美味しくなった」と言えるように、望みをかけて
食べてみた所・・・
↓
↓
やっぱり渋かった!
むいてしまった柿では通用しないのでしょうか。
さらに、奈良県HP【家庭でできるカキの渋抜き法】によると、
20℃前後の室内に置きます
と書いてあるではありませんか!!
私は、冷蔵庫に入れてしまったのも失敗した原因です。
ポイント!アルコールで渋を抜く時は、皮はむかない。渋抜きをする温度の適温は、20度くらいにする。
干し柿でいただく
皮をむいてしまったのなら、干し柿でいただく方法もありました。
こちらの動画で詳しく干し柿の作り方を解説して下さっています。
早取りは糖度が低いので、成熟した柿を利用するといいそうです。
干し柿の作り方
【用意するもの】
- 柿
- 紐
【作り方】
- ヘタを取る
- ヘタの周囲の皮を残して皮をむく
- 紐と柿の枝を結んで固定する
- 両端に柿を結び付ける
- カビ防止にお湯(80度~90度)にさっとくぐらす
- 日当たりの良い風通しのある所で吊り下げる
- 1週間くらいしたら揉む
- 3週間~40日ほどでできあがります
見た目よりも意外と簡単ですね。
まとめ
スーパーに売っている柿ですら、渋柿から渋を抜いて売っているものもあります。
渋柿は、渋の抜き方さえ間違わなければ美味しくいただけます。
【家庭でできる柿の渋抜き】
- 皮をむかず、ヘタを35度以上のアルコール漬け、ビニール袋に入れ20度くらいの温度で2週間くらい保管する
- 干し柿にして食べる
2方法を、ご紹介しました。
また、まだ渋かった場合は、時間を置いて渋が抜けるのを待ちましょう。焦りは禁物です。
【失敗は成功のもと】とも言いますので、私の失敗を参考にしていただき、皆さんは渋柿を美味しくいただいてくださればいいなと思います。
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