先日、梅干し作りを始めました。
梅干し作成の記事【簡単】梅干しの作り方~(カリカリ小梅の漬け方との違いも記載)
梅干しって【酸っぱいですよね】あの酸っぱさは、クエン酸が豊富に含まれている証拠です。
いろいろな効能がたくさんある梅干しです。
自然療法の本には【梅干し】はなくてはならない存在です。
この記事は、梅干しの歴史と効能・薬効についての記事になります。
梅干しの歴史と効能・薬効~梅干しを食べて健康になろう
梅干しは薬として日本に伝わった
梅の実は遣唐使が中国から漢方薬の烏梅(うばい)として持ち帰り、
- 咳止め
- 解毒
- 鎮痛
などに用いられたと言われています。
平安時代
平安時代中期に梅干しの薬効が、日本最古の医学書【医心方】に登場します。当時の村上天皇が梅干しによって疫病から快復されたことが載っています。
戦国時代
梅干しは栄養を素早く取れるので、戦の時の必需品だったそうです。
江戸時代
庶民にまで梅干しが広まったのが江戸時代です。梅の木の栽培も盛んになり、【梅干し売り】も出始めたのがこの頃です。流行のコレラにも梅の抗菌作用が活躍しました。
歴史の上でも、梅干しは日本人の食と健康になくてはならないものだということが分かります。
梅干しの種を天神様と言う由来
梅干しの固い種の中に【仁】という実があります。
この【仁】のことを【天神様】と言います。
菅原道真公が好んだことから【天神様】と名付けられました。
庶民は、梅の種の中に【天神様】がいらっしゃるのに粗末にできないということで、太宰府天満宮に 「梅干の種納め所」 が設置されました。
梅干しの種の中には、天神様がいらっしゃるという言い伝えは面白いエピソードですね。
仁はアミグダリン
実際には、仁はアミグダリンという物質でできています。
アミグダリンは、梅以外にも、アンズ、モモ、ビワなどのバラ科植物の未成熟な果実や種子、葉などに含まれています。
アミグダリンは、そものもに毒はありませんが、体内に入れることよって体内で加水分解され、青酸を発生し、中毒を起こします。
しかし、このアミグダリンは、梅の青い実に多く含まれますが、熟すにつれ濃度は下がります。そして、梅の青い実であっても(100個~300個)食べれば、死に至りますが、少量であるのなら死に至るほどの作用までにはいかないそうです。
体に効能をもたらす薬効が強い食べ物は、実は毒性をはらんでいるというのは意外と共通する部分があるものですね。
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梅干しの効能
昔から民間療法として伝えられてきましたが、近年多くの研究結果もたくさん出てきています。
- 胃炎や胃潰瘍の原因の菌の抑制効果
- インフルエンザの予防
- 虫歯予防
- リラックス鎮静作用
- 糖尿病予防
- 血糖値の上昇や肥満に関係する酵素の阻害
- 抗酸化物質フラボノイドのおかげで活性酸素をつくらせない
- カルシウムの吸収促進
- 消化吸収を促進
- ダイエット効果
- 整腸作用
- 動脈硬化の予防
- 食欲増進作用
- 血流効果
- 夏バテを防ぐ・疲労回復
調べてみたら、たくさんありました。
前に、梅肉エキスの記事も書いています。
まとめ
梅干しは、古来から日本人に親しまれていた。
梅の種は、【天神様】と呼ばれることがあり、江戸時代では、粗末にできないと、太宰府天満宮に 「梅干の種納め所」 が設置されほどです。
梅干しの殺菌作用や効能で、昔から日本人に親しまれていた食品ですね。
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