ドラマ・この世界の片隅に7話・ネタバレ・感想・考察になります。
原作はこちら↓
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ドラマ・この世界の片隅に・7話あらすじ
すず(松本穂香)が目を覚ますと、そこは北條家だった。全身包帯だらけで身体は動かない。まだ夢を見ているようだ。しばらくたち、すずは現実を理解し始める。防空壕を出たところで不発弾の爆発に遭ったのだ。すずは、底知れぬ絶望と悲しみに襲われ…。
数日後、呉中が空襲に遭い、北條家の周辺も焼夷弾の被害に。そんな中、戦局の変化で訓練が中止になった周作(松坂桃李)が家に帰ってきた。周作はすずを労うが、夫の顔を見て緊張がゆるんだすずは倒れてしまう。
この世界の片隅に視聴率推移
第1話 10.9%
第2話 10.5%
第3話 9.0%
第4話 9.2%
第5話 8.9%
第6話 8.5%
ドラマ・この世界の片隅に・7話・ネタバレ・感想・考察
【第6話放送まであと1時間】
今夜の第6話はよる10時からの放送です!激動の後編がスタートします。ぜひご覧ください。#この世界の片隅に #松本穂香 #松坂桃李 #稲垣来泉 pic.twitter.com/ymReOqxlYv— 【公式】日曜劇場『この世界の片隅に』第7話9/2よる9時放送 (@konoseka_tbs) 2018年8月19日
すずが目を覚ますとそこにあった絶望
すず(松本穂香)が目を覚ますと、そこは北條家だった。晴美と共に、爆撃の被害に遭遇した、すず。全身包帯だらけで身体は動かない。まだ夢を見ているようだ。
すずは、爆撃によって顔に傷を作り、右手は失っていた。そして、晴美は亡くなってしまった。
一方、悲しみのどん底で、打ちひしがれている義姉径子。
「すずが付いていながら晴美だけ、なんで亡くならないといけなかったのか?」と、行き場のない気持ちを、すずに八つ当たりをしてしまう。
どこにぶつければいい変わらない、悲しみが怒りに変わったのですね。
径子は、すずにだけでなく、周りに対しても、どこか怒っていて、配給の時には、
「少ないんじゃない?」と言って、大豆を少しおまけをもらうも、さらに自ら一掴みして、立ち去る。
しばらくたち、すずは現実を理解し始める。防空壕を出たところで不発弾の爆発に遭ったのだ。すずは、底知れぬ絶望と悲しみに襲われます。
「消えたい」「なんで自分だけ助かってしまったのか」と迷いの中にいた。
それを救ってくれたのは、近所の友達、幸子達。
げんこつで、すずに気付かせてくれた。
そして、一緒に泣いてくれた。
友達はありがたいですね。幸子以外の旦那さんの消息が分からない近所の友達も切なかったです。
数日後、呉中が空襲に遭い、北條家の周辺も焼夷弾の被害に遭遇する。
爆弾が落ちて家が焼けそうになる。
実際家が焼けてしまった人もいた。
幼子を見て複雑な径子。亡くなった晴美を思い出す。
そんな中、戦局の変化で訓練が中止になった周作(松坂桃李)が家に帰ってきた。周作は負傷したすずを労うが、夫の顔を見て緊張がゆるんだすずは倒れてしまう。
熱を出すすず。
周作にも謝る。
周作は、あんたが生きとってよかったと言われるも、すずの心は、歪んでいた。
広島が希望であり安らぎの郷であったのに・・・
妹すみちゃんが見舞いに来る。広島に帰ってこないかと言われる。
友達の白木リンの消息がどうなったかあ周作に調べて欲しいと頼むすず。
空襲がきて、鳥のサギが、家の付近に止まった。
そのサギに「逃げなさいここはダメだ」と言って追い立てて逃がしたすずだった。
この時点では、呉よりも広島の方が安全だった。これは、すずの心象風景を表しているし、伏線にもなっていますね。
そして、広島に向かって飛んで行った、サギをぼーっと見つめていたすずでしたが、爆撃が空から襲ってきます。
そこに、周作が現れて、すずを守りますが、すずは、広島に帰りたいと懇願する。
ここ(呉)にいて欲しい周作と。広島に帰りたいと言うすずと、言い争いになります。
白熱していましたよね。死と隣り合わせの爆撃と共に繰り広げられる会話に身に迫るものがありました。
径子に着つけてもらったり身の回りの世話をされるようになった、すず。
径子も晴美の死を受け入れ、冷静になってきた証拠ですね。
広島に帰る準備をしていたすず。もう少し早く帰るつもりが、腕のケガの医者の予約が取れなかったから、今日になってしまった。
医者の予約は、10時台。
広島原爆投下の日の前に帰省予定だったが、腕のケガの治療ですずは、命拾いした訳ですね。
径子はすずに、この間は悪かったと謝る。
自分は、好いた人に早う亡くなられた。
息子には会えなくなった。
娘に亡くなられたけど、不幸じゃないと。
あんたが、嫌にならない限りすずの居場所はここじゃと。
そう話しているうちに、光った(原爆投下だ)。何が起きたか分からない人々。
きのこ雲を見上げる呉の人。
広島に救援物資を届ける中に自分も混ぜて欲しいとお願いするすず。
けが人は足でまといじゃと径子に諭されるが、はさみで、自らの長い髪を切り「これで足手まといにならないから連れて行って欲しい」と懇願する。
戦争で失ったもの
すずは、爆撃で左手を失いました。
その左手の延長線上には、晴美の手がありました。
晴美も失いました。
白いサギを、呉より安全な実家のある広島の方に逃がしたり、広島に帰りたいと夫周作と言い争いにまでなったすず。
すずにとっては、広島が希望だったのです。安らぎだったのです。
その広島が原爆投下されてしまい、絶望に打ちひしがれていたすずの心から、熱い心が沸き起こりました。
左手や晴美を失って、すずは、何よりも、呉でやっていこうとする気持ちを奪われてしまったのではないかと思いました。
しかし、皮肉な話、その安らぎの郷広島までもが、奪われてしまって、絶望の底を蹴ってすずは、立ち上がったのだと思いました。
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キャスト・スタッフ
松本穂香 松坂桃李 村上虹郎 伊藤沙莉 土村 芳 ドロンズ石本 久保田紗友 稲垣来泉 二階堂ふみ 榮倉奈々<現代篇> 古舘佑太郎<現代篇> 尾野真千子 木野 花 塩見三省 田口トモロヲ 仙道敦子 伊藤 蘭 宮本信子
原作
こうの史代『この世界の片隅に』 (双葉社刊「漫画アクション」連載)
脚本
岡田惠和
音楽
久石 譲
スタッフ
演出:土井裕泰 吉田健 プロデュース:佐野亜裕美
公式ページ
この世界の片隅にTBS公式